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34年ぶりの4石スーパーラジオ 


前に27年前のトランシーバーの話をしましたが、今回は34年前(今年2012年)のラジオの話です。写真の基板は、僕が中学1年(1978年)
に作ったAMラジオの残骸です。
これも27年ぶりのトランシーバーの残骸と同じ箱に入って見つかったものです。

 このエッセイでも書いていますが(#7#6)、子供の頃は超キビしくて、趣味や遊び道具の類いは何も買い与えてもらえず、弟と粗大ゴミを拾う生活を18〜9歳位までしていました。
(小学生頃は気にしませんが、中学生にもなってゴミあさりしてるとこを同級生に見つかると情けなかったですね)

そんな訳で、入った中学に「電気工作」をする部活があると聞けば、それはもう他の部は何も目に入らず「ここだ!」と速攻で入部したものです。が、しかし、かなりマイナーな部。同期は僕ともう一人で、2年目にはその子も辞めてしまい僕一人という状況でした。

僕は当時から背だけは高かったので、バスケ部やバレーボール部からは数ヶ月も先輩に付きまとわれて「うちに入れ〜うちに入れ〜」と見つかるたびに脅迫に近い勧誘を受けましたが、「電気工作部で何か作れる様になる!」これは当時の僕にとっては死活問題で、自分の欲しい物は自分で作れるようになってゴミ生活からサヨナラしてやると意気込んで入部したのです。

また、小学生の頃、学研の付録に「ゲルマラジオ」なるものがあると聞きつけ、雑誌くらいならと母親にセガんで買ってもらった事があるんですが、当時住んでいたアパートの軒下全部にエナメル線を張り巡らせて聞けたラジオに感動して「ラジオ」を作りたいというのもあったんです。
( ラジオなんて可愛いいもんですが、当時、ラジカセやステレオなんて無理だったので、せめてラジオくらい欲しかったんですよね。)


当時、友達のうちにあったステレオなんて夢のまた夢だったけど、
このラジカセでもいいから買えたら最高なのになぁと思ってました。


せめて、こんなのでもよかったから欲しかったです。
最初の基板写真を見るとみじめさ倍増ですねぇ(笑)



・・・ここまで長々と話を引張って、もうお気づきかと思いますが、このラジオも当時、結局完成しなかったんですよ。。。


当時はホントに途方に暮れました。。。


いくら電気工作部に入部したと言っても、部品買うのにお金かかるので、そうは作れません。年に1度作れればいいです。なので、数ヶ月も学校の部室にある本やカタログを穴の空く程見て勉強して、また「使い物」にならないと意味がないので、いろんな雑誌の回路を吟味に吟味を重ね、作るのが目的だけのオモチャのような物は外し、予算との兼ね合いで「このクラスのものなら使い物になる!」と「4石スーパーラジオ」の回路にたどり着く訳です。

「4石ラジオ」とは?。
一台のラジオに4つのトランジスタを使っているので「4石ラジオ」となります。市販されている昔ながらのAMポータブルラジオで6石が標準。反対に2石、3石と石が減らすと、スピーカーを鳴らすパワーが無くなり、イヤホンのみでしか聞けないラジオになります。なんとかスピーカーで鳴らしたかったので「4石」が使い物になるギリギリなのです。

 

 回路図が載っている本は友達が買った物を見せてもらい、何とか母親から絞れるだけの千円くらいのお金を貰い、自分の全財産(千円程度?)を全部注ぎ込んで、討ち入りのような気合いの入れ様で、秋葉原までパーツを買いに行ったのを覚えています。

電車に乗ってる時も「これで僕にもラジオが手に入る!クラスの皆が話している『オールナイトニッポン』も聞けるぞ!」!と喜んでいた訳です。弟にも「ラジオを作る!部屋で一緒にラジオが聞けるぞ!」と宣言し、「やったよ!お兄ちゃん!明日はホームランだ!(古い!)」と、「一杯のかけ蕎麦」ならぬ「一台のラジオ」状態で、捕らぬ狸の皮算用はMAX状態で浮かれていました。

 今のようにコピーが一般的ではなかったので、回路図の載っている本一册まるまる持って、秋葉原のパーツ屋のオジさんに本を見せて「部品どれ買えばいいですか?」と教えてもらいながらパーツを買い、 帰り道、一緒に買いに行った友達と、「早く作ってみんなをビックリさせようぜ!」と、真っ暗になった土手を喜び勇んで帰って来たのを今でもよく覚えています。

 

・・・・・ところが。

 

出来上がり、スイッチを入れると・・・

 

 

ガーン!。

うんともすんとも鳴らないラジオを作ってしまいました。
これも当時としては色々弄っても解決策も見つからず、
先輩には「たぶんハンダ付け不良なんだよ」と言われましたが、
一緒に作った友達もダメだったようで、
「いじくり過ぎると部品壊れるよ」となり、打つ手無し。
全財産を無くし、途方に暮れた僕がいました。

 



・・・・・・・・・・・・・・で、時は30数年経ち....

 

 完成しなくても、中学当時「全財産」をつぎ込んだ部品なので、写真のような残骸でもずっと捨てれずにいたんですね。

「今なら直せるかも!」と時間を見てポツポツとやってみました。



まず、このラジオの回路図を入手しないといけないんですが、1978年当時に見た本のタイトルなんて、頭の片隅に「○○トランジスター」程度の記憶。表紙の色は「オレンジ色」・・・


しかし、これだけの情報をラジオ関係の掲示板に書き込んだだけで、その日のうちにタイトル判明し、その数時間後には古書を見つけてくれた人がいて、書き込んで3日後には本が手元に届いてました。ネットの情報はスゴイですよね。
見知らぬ親切な方達に感謝です。


『新版 初歩のトランジスター技術』誠文堂新光社 1979年4月発行

 今回入手してみたら、「初版1979年4月」とあり、「いやいや記憶と違う!」絶対、中1の時(1978年秋頃)だったと・・・・・・
多分、友達から見せてもらったのは全然表紙の違う旧版で、(思い出しましたが)これは数年のちに自分で買って、親父に捨てられた本を1978年当時見た!と勘違いしてました。
どーでもいい事ですが...



ここまでくれば、あとは一気に。

と言っても、仕事もあるので、期間があいて途切れ途切れですが・・・・・・


しかし、本には回路図だけしか載ってませんでした。中学1年で回路図だけで作るのは
無理がありましたね。。。

今度は「大人のやる事」 なので(笑)
蛇の目基板に適当に作る・・のではなく、回路図からプリントパターンを起こして...


プリント図入れ替えました(2017.11.24)

こんな感じに部品配置。
中学の時は考えもしませんでしたが、適当に部品配置すると発振しまくり
ラジオとして機能しなくなるようで、今回はその辺も考慮して部品配置。

勿体ないので新品ではなく、残骸基板からパーツを外しておきます。
一応、壊れてないか チェック。
各パーツ大丈夫そうです。コンデンサも容量抜けしてなく、
ただ、抵抗が1個無くなっていただけで、あとは全部ありました。

 

 

取り外したパーツを基板に全部取り付けなんですが・・・・

ここまでで2011年12月。 2012年になり本業が忙しくなり中断。
また、作業開始したら続きを書きたいと思います。

 


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