ギター王子とフルート姫コンサート
2011.6.5 鶴間・画廊喫茶・オルセー
今回は2年ぶりの砂井さんとコンサートでした。去年はいろいろ忙しく、どうしようかな・・と思ってるうちに一年終わってしまいました。
今回はショーロとクラシックの名曲で、僕のコンサートの基本は「初めての人にも聴きやすい」選曲です。ホームコンサートといった感じでしょうか?
僕自身あまり難解な楽曲をコンサートにあげるのは好きではないので、誰が聴いても「いい曲だね〜」と思うような曲から、また、ギター&フルートで映える曲を吟味して選んでいます。
今回の会場は2年前にも候補になっていたのですが、日程が合わずお流れになっていたオルセーです。オルセーの
オーナーさんのお人柄で「気持ちよくコンサートを出来る」と感じ、即決させて頂きました。 画廊喫茶というのも雰囲気があっていいです。
当日は、道路も空いていてスイスイで会場入りも一番。設営も終わり、サウンドチェック、リハーサルと順調に進み「今日は調子いいぞ!」と思った矢先・・・
なんと!開場10分前に僕がギターを落として割ってしまいました。
僕は左用の特注ギター。他人のギターを借りて弾くという事は不可能。
しょうがないので、 15:00〜コンサート、16:00〜ティータイムを反対にしてもらい、
家まで速攻でギター取りに帰りました。
なので、今回はオリベで演奏です。
ギターを取りに帰り、再度会場に着いたら、ちょうど16:00。
指慣らしの暇もなく本番に入りましたが、意外にも何の動揺もなく演奏出来ちゃいました。
ギター取りに帰る時に「お客さんに、ギター壊して取りに帰ってると話ておいて」と言い残して行ったのですが、砂井さんも僕に気を遣ってくれたようで「ギター壊した」とは言わなかったみたいです。「具合悪くなって病院でも行ってるのかな?と思った」と、後で生徒さんから言われました。僕の普段のイメージなんでしょうね。。。。
お客さんを待たせてしまいましたが、何とか無事に終わる事が出来てよかったです。
また、アクシデントはありましたがオルセーでやって良かったです。お店により全然勝手が変るので「気持ちよく出来る」と言うのは重要な要素です。
オーナーさんの考え方や方針は、その日限りのお客さんにも伝わる気がします。
来場して頂いた皆様どうもありがとうございました。
*その後・・・
壊れたギターは修理に出して、どこが壊れたか判らないくらい完璧に直ってきました。
転んでもタダでは起きない僕は、ここぞとばかりに修理ついでにフレットを全交換。
思った通り!バッチリの弾き易さです。 めでたしめでたしでした。
ご心配おかけしました。
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画廊喫茶・オルセー
〒242-0004
神奈川県大和市鶴間2-3-20.
営業時間 10:00〜19:00.
TEL 046-274-5623
FAX 046-274-5623.
休日 月曜日
*鶴間駅東口から線路沿いに戻ってすぐのお店。お茶飲みに行ってあげて下さい。お薦めのお店ですよ。
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おまけ
今回の使用機材一覧(同じようなライブ形態を考えている方のご参考に)
guitar mic AUDIX F-15
flute mic AKG C555L+B29L(Headset)
Mixer&effects YAMAHA MG82CX
power amp FLYING MOLE DAD-M100pro
×2
mic preamp(guitar) ART TUBE MP
STUDIO V3
Equalizer BEHRINGER FBQ800 MINIFBQ
sp BOSE 101 ×2
上記機材は私の私物で、毎回スピーカーまで含めて機材は全部持込みなので大変なんですが、今回はKAZUさんとギタリストの丸山耕太郎さん(両氏とも初対面)にオペレータを頼めたので助かりました。
機材の選定基準は「軽量」。軽い物を選んでも、シールド、スタンド類(これが一番の荷物)を含めると、L字カートに乗る小さめのコンテナ4個分の荷物。結構な重さになります。
ミキサーも最軽量を選ぶとべリンガーがありますが、内蔵エフェクターが使い物にならないので(僕の私感では)YAMAHAに替えました。ベリンガーに較べ、リバーブがキメ細かく、フライングモールのアンプと合わせアコーステック音楽には向いてるセットです。外国メーカーのリバーブは、かかりは良いのですが国内メーカー製と比べると、濃く大味な感があります。
(80年代ハードロックのキーボードにかかってる音色というのかな?そんなイメージです)
ちなみにエフェクトはリバーブしか使わないので一系統だけ使えれば問題ありません。
ミキサーの音質は(エフェクトを除けば)ベリンガーも癖が無いので使えます。ミキサーで有名なマッキーは音質に癖があるので、アコギ系では僕は避けたいミキサーです。
マイクは何個も買い替えました。ライブで持ち運びとなると、コンデンサーマイクはノイズが出てきたり壊れてきます。消耗品と割り切り、値段の張らないものを選んで(機材に悪いですが)使い捨て感覚くらいじゃないとダメかもです。
以前はベリンガーの「C-2」という2本で6000円の安いマイクを使っていましたが、これは音の癖もなくギターでのエフェクト乗りもよく気に入っていたのですが、すぐにノイズが出て壊れるので信用出来ない。。。2本あるので、1本壊れたらもう1本。それも壊れたらメーカーに出して新品に交換。でもまたすぐにノイズが・・・なので、今回からAUDIXのF-15にしてみました。ベリンガーより丈夫そうですが、感度が良過ぎます。C-2の方が使い易かったです。
宅録をかじった人なら、真っ先に安いコンデンサマイクなら「RODE」だろ?とくるでしょう。当然、RODEも試しましたが、RODE(NT-1その他)はクラシックギターでは1弦の音が痩せて大人しい感じになるので避けました。
丈夫なダイナミックマイク(SM57等)は、宅録ならいいですが、ライブではクラシックギター程度の音量では感度不足です。(独奏なら何とかなるでしょうが)フルート等、音量の大きい楽器との合わせではコンデンサーマイクは必須でしょう。一応、小型という事で、ARTのチューブプリもかませてレベルを上げてます。
また、ギターを録る場合、マイクの口径(ダイヤフラム)が大きいと(ノイマン系)、余計なノイズも拾うので、口径の小さい単一指向タイプを選んでいます。
アンプは100Wで数百グラムの重さしかないアンプはフライングモールしか選べません。デジタルアンプなので癖もノイズもなく使い易いです。ただ、高額ですが・・・
スピーカーはお約束のボーズの101。これは2代目です。いろいろ試しましたが、耐久性、ライブでの扱い易さを考えると101がベストです。キャパが100人を超える会場では、PAスタッフが何人かいれば本来は802を使うのがベストでしょう。
最後にハウリング対策にベリンガーのミニEQを入れました。最軽量を探した結果、4000円と安いFBQ800しかなく、見た目も安っぽいので期待していませんでしたが結構使えます。
会場によりハウリ対策用には絶対あった方がよいでしょう。
ベリンガーFBQ800の場合、スライダーの右から2個めと3個目(4Kと8K)がギターのハウリングを左右する周波数です。この2個のスライダーを下にカットしてハウリを押さえれば、その分、ミキサーのメインボリュームも上げられるので全体の音量も少しは稼げます。
上記セットはアマチュアでも手を出せる範囲の価格のものばかりです。(アンプだけ少し値が張りますが)。同じようなライブ形態を考えている方には「音質」を考慮しても使えるセットと思います。
もっと小さな規模の場合は、メインスピーカーをFOSTEXの6301B×2(定価1本4万と高額ですが)に替えて、少し大きな規模では6301Bをモニタースピーカーに使ってます。
機材は「これがベスト!」というセッティングに当たるまで、アコギ系の場合、自分で試すしかありません。エレキ系は機材も情報も山とあり、自分の好きなアーティストと同じセットを組めば似たような音は出ます。しかし、アコギ系は原音は自分の指と生で鳴ってるギターだけ。十人十色の差が出ます。サンレコ等の機材レビューを読んで「高いからいいだろう」「あのプロが使ってるからいいだろう」だけの判断は、あまりアテになりませんよ。